通常版 | サタコレ版 | 体験版 | |
---|---|---|---|
発売日 | 1996-03-15 | 1998-03-12 | ― |
価格 | \6,800 | \2,300 | ― |
型番 | T-4502G | T-4509G | ST-4502G |
開発 | ゲームアーツ | ||
ハード | セガサターン | ||
メディア | CD-ROM | ||
ジャンル | 3Dロボットシューティング | ||
プレイ人数 | 1 | ||
備考 | 超レア |
ソフト
*ガングリフォン ザ・ユーラシアン・コンフリクト
GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT
*ガングリフォンII
GUNGRIFFON II
2作目ということで多くの点が改善されているが、別けて大きいのは、前作で指摘されていたボリュームの少なさを解決すべく様々な要素が盛り込まれたことである。
SCENARIOモードは相変わらずの8ミッションだが、殲滅戦が主体であった前作とは異なり、対象を護衛する任務が増えた。ただし、「前作のミッションの方が面白かった」との声が多く聞かれることは指摘しておかねばなるまい。尚、本作では敵増援がランダムな場所から出現するミッションが登場し、繰り返しのプレイに堪えるようになった。また、ミッションにはコンピュータが操縦する僚機を随伴させることもできる。
新しく加わったSURVIVALモードは、制限時間内に可能な限り多くの敵を撃破するというもので、ゲームバランスが絶妙に設定されており、何度遊んでも飽きが来ない。このモードでは、基本的にHIGH-MACS IIしか操縦できないSCENARIOとは違い、自機として多数の機種を選択することが可能で、非常に楽しめる作りとなっている。
そして本作からは、2台のサターンを対戦ケーブルで接続することによる通信対戦・協力が実現し、大きな売りとなっている。VS. BATTLEモードはまさに対人対戦の為に用意されたモードで、ここでは攻撃側・防御側に分かれ一定時間で攻守が交代するシステムが採用されているが、これに関しては賛否が割れている。もっとも、先述のSURVIVALモードは2プレイヤーでの協力プレイが可能なので、そこで同士討ちすることで疑似対戦も行えるから、さしたる問題ではないだろう。
さて、全体的な雰囲気は大きく様変わりした。
暗視装置は廃止され、代わりに支援攻撃という機能が導入された。上手に使えさえすれば戦術の幅を広げるものであったことは間違いないが、いかにもそれっぽい緑色の画面がなくなったことについて、ファンの評判は決して芳しくなかった。
グラフィック面では、点光源や砂煙・爆風のエフェクトが新しく加わったものの、サターンの処理能力を超えた為か“汚い”映像となってしまい、必ずしも成功しているとは言い難い。彩度が高く安っぽい色遣いが多用され迷彩塗装が逆に目立っていること、また砲弾のビジュアルが変更されたことなどは一部のファンを落胆させた。
雰囲気の変貌ぶりはブリーフィング・デブリーフィングがよく象徴している。男性の渋い声で世界情勢が語られてからブリーフィングに入る前作に対し、本作では世界情勢のナレーションはカットされ、ブリーフィングのBGMには若い女性がDJを務める厭戦放送が流れるようになった。そしてデブリーフィングでは、前作は上官からの厳しいコメントがあったが、本作では若そうな部下の歓声に変更された。特に前者はプレイヤーをストーリーに引き込む為のものと思われるが、残念ながら印象としては些か凡俗である。
こういった変化から、『1』では小林源文っぽかったのが、『2』では笠原俊夫的になった
とする評論もある。
しかしながら、そのような俗気さえ厭わなければ、確実に前作を凌駕する面白さを秘めており、名作と言えるだけの高い完成度を誇っているのが本作『ガングリフォンII』である。
通常版 | 対戦ケーブル同梱版 | 体験版 | |
---|---|---|---|
発売日 | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ― |
価格 | \6,800 | \8,000 | ― |
型番 | T-4510G | T-4511G | ST-4510G / 610-6896 |
開発 | ゲームアーツ | ||
ハード | セガサターン | ||
メディア | CD-ROM | ||
ジャンル | 3Dロボットシューティング | ||
プレイ人数 | 1〜2(x2) | ||
備考 | 品薄につきプレミアがついていることが多い |
*ガングリフォンブレイズ
GUNGRIFFON BLAZE
プラットフォームとしてセガではなくソニー製のプレイステーション2を選択し、「カプコン×ゲームアーツPS2プロジェクト第1弾」なる仰々しい但し書きがついた本作は、最終的に「3Dシューティングとしては良作なれどガングリフォンとは認められない」という複雑な評価を獲得した。
サターンで2作品を発売し、どちらかと言えばヘビーユーザーに支持されていたガングリフォンシリーズであるが、本作からライトユーザーの多いプラットフォームに移行することになった。そこでこれまで顧客対象に入らなかった客層の受けを狙ったのか、様々な冒険が行われたものの、その結果は悲惨なものであった。
SFチックに装飾されたコクピット、敵味方のヒットポイントゲージ、軽快でコミカルな歩行兵器の動作…そういった要素を与えられ、非常に判りやすいロボットシューティングゲームになった本作は、シリーズが支持を集めていた所以である筈の“戦場の雰囲気”を最早失っていた。とどめを刺したのがかの悪名高きアイテムボックスであり、少なからぬシリーズのファンは戦場で巨大な箱やジェリカンがくるくる回っているというふざけた仕様に堪えられず、発売直後から中古ゲームソフトの棚に本作が並ぶこととなった。
では、旧きのコアなファンを満足させられなかった分、新規のライトユーザーに受け入れられたのかといえば、それもまた疑問である。と言うのも、本作の難易度は相変わらず高いのである。ゲームレベルを最も易しいBLAZE AWAYに設定しても、弾が無限であるとはいえ自機は決して無敵にならないし、敵の動きが緩慢になるわけでもない。それから、ステージが6つしかないので、装備を変えたり色々試したりしなければ、すなわちやり込むことに興味がなければ長くは遊べない。結局、ライトユーザーの目には単にボリュームが少なく難しいゲームとして映ってしまったのではないだろうか。前作で評判を博したSURVIVALモード・VS. BATTLEモードが残っていれば長く楽しめたかもしれないのだが、どういうわけか消滅しており、誠に残念である。
GG2発売後、オンライン掲示板でファンの寄せた要望が、実は多数反映されていた――という検証がある。ところが、それらの改善をことごとく相殺して余りある改悪が施されてしまったが故に、本作の評価は地に墜ちた。ガングリフォンがガングリフォンである為に絶対に失ってはならない部分を巡って、ファンとメーカーとの間に大きな認識のズレがあったのかもしれず、結果論的であるけれども、今となっては悲劇と言うほかない。
ただし、最初に述べた通り、本作はシューティングゲームとしては良作の部類に入る。ボリュームが少ないのは否めないところではあるが、ランダムに登場する敵部隊、多種多様な武装、自分で回復のタイミングを選べるアイテムを採用したことなどによって、同じミッションでも展開は毎回違うものになる。また、ジャンプしたときの爽快感は前2作とは比べものにならない。何より、敵に弾を当てて撃破したときの気持ち良さは、紛れもなくこれがガングリフォンであることを思い出させる。
本作『ガングリフォンブレイズ』は、“ガングリフォン”になりきれなかった“ガングリフォン”なのである。
通常版 | PS2 The Best版 | 体験版 | |
---|---|---|---|
発売日 | 2000-08-10 | 2002-08-01 | ― |
価格 | \7,000 | \3,000 | ― |
型番 | SLPS 20033 | ? | SLPM 60121 |
開発 | ゲームアーツ | ||
販売 | カプコン | ||
ハード | プレイステーション2 | ||
メディア | CD-ROM | ||
ジャンル | バトルフィールドアクション | ||
プレイ人数 | 1 | ||
備考 |
*ガングリフォンアライドストライク
GUNGRIFFON Allied Strike
通常版 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2004-12-16 | ||
価格 | \6,800 | ||
型番 | TC009B01 | ||
開発 | ゲームアーツ Kama Digital Entertainment |
||
販売 | テクモ | ||
ハード | Xbox | ||
メディア | DVD-ROM | ||
ジャンル | アクションシューティング | ||
プレイ人数 | 1〜8 | ||
備考 |
関連書籍
凡例
- 発行会社
- 初版発行日
- 定価
- 装丁
- ISBNコード
*ガングリフォン
ガングリフォンハイパーガイドブック
- 株式会社光栄
- 1996-05-30
- \1.200
- A6・128P
- ISBN4-87719-377-4
ガングリフォンパーフェクトガイド
- ソフトバンク株式会社
- 1996-05-30
- \980
- A6・128P
- ISBN4-89052-977-2
ガングリフォンコンプリートファイル
- 株式会社光栄
- 1996-07-25
- \1,500
- A4・128P
- ISBN4-87719-388-5
*ガングリフォンII
ガングリフォンII公式ガイドエースパイロットナビゲーター
- 株式会社アスペクト
- 1998-05-07
- \1,100+税
- A5・144P
- ISBN4-7572-0079-X
*ガングリフォンブレイズ
ガングリフォンブレイズパーフェクトガイド
- ソフトバンクパブリッシング株式会社
- 200-09-20
- \1,300+税
- A5・112P
- ISBN4-7973-1429-X
関連グッズ
*サントラ
ガングリフォン オリジナル・サウンドトラック
GUNGRIFFON ORIGINAL SOUNDTRACK
- DO OR DIE (オープニング・ステージ7)
- STAY ALIVE (ステージ5)
- SILENT NIGHT (ステージ2)
- DELIRHYTHM II (ステージ4)
- UNDERDOG (ステージ3)
- SPIRITUAL TENSIONS (ブリーフィング)
- RED SIGNAL (ステージ6)
- COLLAPSED DISCIPLINE-Type H (ステージ8)
- THEME OF GUNGRIFFON (ステージ1)
- AFTER CONFLICT (エンディング・クレジット)
- <BONUS TRACKS 1>
BRIEFING A〜BRIEFING B〜BRIEFING C〜SELECT〜COMPLETE〜INCOMPLETE〜EXTRA〜CLLAPSED-Type T - <BONUS TRACKS 2>
RIGOR MORTIS
- ポリグラム
- POCX-1025
ガングリフォンIIオリジナル・サウンドトラックス・フルバージョン
GUNGRIFFON II ORIGINAL SOUND TRACKS FULL VERSION
- Opening Theme (オープニング)
- In The Begining (ステージ1)
- Be Go Over (ステージ7)
- Tragic Valentine (ステージ3)
- Search Of Snowfield (ステージ4)
- The Recapture (ステージ5)
- We Assault An Airbase (ステージ6)
- The Rescue (ステージ2)
- Single Combat (ステージ1・3・6・7)
- The Powerful Enemy (ステージ2・4・5)
- The Rival (ステージ8)
- Plan Of Operations (ステージ選択)
- Be Choice (機体・武装選択)
- You Are Best Combatant (ランキング)
- Mission Complete (ステージクリア)
- Notice Of Death (ゲームオーバー)
- Theme Of Gungriffon (オープニング)
- Ending Tittle (クレジット)
- 日本コロムビア
- COCC-15140